Bolzanoの山上鉄道

Italy

1991年にスイスを数日間旅行したことがありました。主目的はZurich中央駅で開催されたスイス鉄道150周年イベントだったのですが、それに合わせてシャフハウゼン→ザンクト・ガレン→クール→アンデルマットの順でスイス北東部を一周しました。ザンクトガレンの街で目にしたのが、トローゲン鉄道BDe 4/8です。小型の2両編成がザンクト・ガレンの併用軌道をコロコロと走る様子を目にし、いつかは乗ってみたいと思っていました。

ザンクト・ガレンの併用軌道を走るトローゲン鉄道 BDe4/8

2014年に放送された「世界の車窓から」で北イタリアのレノン鉄道が紹介されたのですが、レノン鉄道の車両をみて「あっ」と思いました。トローゲン鉄道のBDe4/8によく似た車両が映っていたのです。ヨーロッパでは車両の標準化が一般的で、異なる鉄道でも類似仕様の車両が走っていることが珍しくなく、トローゲン鉄道と同型車が走っているのかと調べたところ、まさにトローゲン鉄道のBDe4/8が2006年ごろにレノン鉄道へ譲渡されていたことを知りました。もともと21-25の5編成(10両)が製造されており、21-24の4編成がレノン鉄道に譲渡、上の写真の25は2008年にそのまま廃車となっているようです。そのような経緯があり、レノン鉄道に乗りに行くことにしました。

BolzanoからSoprabolzanoへ

レノン鉄道は、Bolzano市街地からみて北に位置する山の上を走る全長6.6kmほどの鉄道です。山上のみを走るということで、信貴山山上線やスイスのミューレン鉄道に似たイメージです。市街地から山上鉄道へのアクセスはロープウェイが担っているのですが、古くはそのまま鉄道線が結んでおり、事故もあったりして廃止された歴史があるようです。

2023年3月11日、この日はBolzano近くのホテルに泊まっており、車で市街地に向かいます。Bolzano駅近くのロープウェイ乗り場には駐車場が隣接していて、そこにクルマを停めました。ロープウェイに乗って山上を目指します。

みるみるうちにボルツァーノの街が眼下に遠ざかっていきます。国鉄の駅も正面に見ることができました。貨物列車が通過していきます。

ボルツァーノの街と駅
一気に高度を上げていく

山頂駅には12分ほどで到着しました。

Soprabolzano

ロープウェイの駅舎を出ると、目の前がレノン鉄道のSoprabolzano駅です。

Sopranobolzano駅(帰路に撮影)
駅待合室

留置線にはBDe4/8の23号が停車しており、早速の対面となります。非常にきれいな塗装面で、大事に手入れされていることが分かります。

BDe4/8 23号

BDe4/8はM車とT車の2両連結で、車体構造は2両とも同じように見えますが、M車の運転台寄りに荷物室が設けられています。4/8というのは8軸中モータが4軸という意味ですから、2両で1組なのですね。

T車 外観はM車とほぼ同じ
M車の荷物室 屋根上に抵抗器が見える

23号は留置線に停まったままで、やがてホームにはCollalboからやってきた24号が到着しました。これが折り返しCollalbo行きになるのかと思ったら、24号は車庫に引き上げていきました。

結局留置線にいた23号がそのあとホームにやってきて、Collalbo行きとなりました。

車体幅の狭い車内は、1+2人掛けのクロスシートになっています。

Collalbo

9時36分にSoprabolzanoを出発、基本的には等高線に沿って曲がった線路を辿りながらゆっくりと進んでいきます。17分の短い乗車で、終点のCollalboに到着しました。

駅近くの陸橋から
駅舎越しに車両が見える

特に終点に用があるわけでもないので、15分足らずの滞在で、乗ってきた電車に再び乗車してSoprabolzanoまで戻りました。

Soprabolzanoに到着

現在は閉鎖されているSoprabolzanoの駅舎を覗いてみると、歴代の車両の模型が展示されているのが見えました。その中にはBDe4/8の姿もあります。私もいつか、模型で再現してみたいと思いました。

奥にBDe4/8の姿

Bolzanoの街に戻るロープウェイから、鉄道連絡だった時代の昔の軌道敷きらしきものを見ることができました。

周囲より一段高くなっている直線状の旧軌道敷き

おまけ

このあと再びレンタカーを拾ってブレンナー峠からオーストリアに向かったのですが、途中で休憩したS.A.の売店で、日本のE7系のようなおもちゃを見つけました。

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