ドイツ中東部、チューリンゲン州に一風変わったケーブルカー路線があります。一見普通のケーブルカー路線なのですが、山上を走る鉄道に貨車を送り届けるため、ケーブルカーの上面に水平なレールが敷かれており車両積載可能な仕組みになっています。模型仲間から存在を聞いていた、”Bergbahn”と呼ばれるこの鉄道に乗りに行ってみることにしました。
Obstfelderschmiede(麓の駅)
2022.9.18、この日はSangerhausenにあるサービスエリアのホテルを朝に出て、車で約1時間余りかけてBergbahnーの麓側の駅であるObstfelderschmiedeまでやってきました。途中、Erfurtから南下してNürnbergを結ぶ高速線と並走したのですが、こんなところを高速線が通っていることを知らず、新鮮に感じました。
Obstfelderschmiedeはドイツ国鉄の支線の途中駅でもあるので、列車で来ることもできます。駅前にある駐車場に車を停めて、Bergbahnの駅に向かいます。お土産店が切符売り場を兼ねていて、すでに団体客で賑わっていました。1日券で15.00€です。

英語のパンフレットもありました。ドイツ語が読めないので助かります。


ホームに停車していたのは、いわゆるケーブルカータイプの平行四辺形の形をした車両でした。軌間が1800mmということで、かなり大柄な車体です。


10:30に発車します。片道18分という比較的長い乗車時間となります。例にもれず中間地点は複線になっていて、下り列車とすれ違いました。すれ違ったのが、特徴のあるくさび形をした車両積載型の台車でした。

Lichtenhain
山上駅のLichtenhainに到着します。こちらの平行四辺形の車両には関係がないのですが、上部線に車両を引き渡すための構造が見えました。夏季に使用されると思しきオープンデッキの車両が留置されています。積載される側の車両は、もちろん標準軌となっています。


ケーブルカーの駅を出て、隣接する山上線のホームに向かいます。ホームから見て本線側には小さいターンテーブルがあり、そこでケーブルカー側の線路と合流する格好となっていました。山上線を走る車両はこのターンテーブルを介してケーブルカーの台車に載せられ、麓駅につながる国鉄線と行き来するのですね。しばらくすると、479型の2両編成がやってきました。手前がパンタ付きのM車、奥がT車のようです。他ではみない独特の顔立ちですが、きれいに整備されている様子がうかがえました。




Cursdorf
山上線の全長は約2.6km、高低差もなく、10分足らずで終点のCursdorfに到着です。あまりにもあっさりとしていて終点に着いたことに気付かず、他の乗客が下りるのをみてようやく終点だということを理解しました。


駅前には観光バスが停車しており、麓駅のObstfelderschmiedeから一緒に乗車してきた団体客が乗り込んでいきました。おそらく麓駅まで観光バスでやってきて、そこからBergbahnの体験乗車をし、終点のCursdorfで拾ってもらうというツアーなのでしょう。折り返しLichtenhainまでの列車は空いていました。
Lichtenhain から Obstfelderschmiede へ戻る
帰りのケーブルカーは、ちょうど特徴的な形の車両積載型台車+2軸コーチの組み合わせでした。往復(上り下り)で両方の車両に乗車でき、よかったです。


発車まで時間があったので、下部をのぞき込んでみました。本当にレールの上に載っているだけなのですね。もちろん長手方向には勝手に動き出さないようにしっかり固定されているのですが、左右法は車輪で拘束されているだけです。


車内はもちろん水平です。ケーブルカーの車内は通常階段状になっていることが多いので、水平というのが逆に不思議な感じです。

帰りも途中で平行四辺形車両とすれ違います。

麓駅、Obstfelderschmiedeの到着ホームは行きに乗るときとは異なり、国鉄線へつながるターンテーブル側のホームでした。車両によって使用ホームが違うのですね。



あと1mほどで接岸?する距離ですが、あえて離して停車しているのだと思います。ここがつながって車両が移動する様子も見てみたいものです。


山上駅では暗くて見えなかった、上部側車輪の固定の様子もよく見ることができました。輪留めとレバーブロックとでしっかり固定されていました。

今回は乗車しませんが、国鉄駅のホームものぞいてみました。しばらくするとRottenbach行きの単行のディーゼルカーがやってきました。ダイヤの接続は、比較的うまくてきているようです。




往復1時間半のショートトリップを終えて、私はこのあと車でGothaに向かいました。


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