Innsbruckの山を登る赤い路面電車

Austria

Innsbruck(インスブルック)はオーストリアのチロル地方にあって、南北を山に挟まれ、東西に延びる谷に位置する街です。オーストリアとスイスを結ぶ幹線が通るほか、北はドイツのミュンヘン、南はブレンナー峠を越えてイタリア、と交通の要衝にもなっているため、名前のよく知られた街ではないかと思います。

市内には路面電車が走っていますが、全7系統のうち2系統が南側の山を登る路線となっています。Igls bahnhofへ向かう6系統と、Fulpmesへ向かうSTBです。STBはもともと”Stubaitalbahn”という私鉄だったものがInnsbruckの路面電車系統に組み込まれ、車両も同型のFlexity Outlookが使われています。以前にテレビで見た(「世界の車窓から?」)、鮮やかな深紅の車両が山を登っていく光景に魅かれ、いつか行ってみたいと思っていました。

STB路線図:Wikipediaより

STBに乗車

2023. 3. 11、この日は午前中にイタリアのボルツァーノでレノン鉄道に乗車後、国境で少し渋滞に巻き込まれながら高速道路でオーストリアに戻ってきました。Fulpmes近くのインターチェンジで降りたのですが、ここまではオーストリアのVignette範囲外となっており、むしろイタリアの続きのような形で料金所を通過する必要がありました。

谷沿いの道からFulpmesの街のほうに少し上り、駅の近くの駐車場に車を停めます。STBは1時間間隔で運転されており次の発車は30分後でしたが、列車は既に駅に停車していました。Fulpmesが行き止まりの終点ですので、折り返し待ちをしているところです。両運転台で、出入り口も左右両側にあります。

Fulpmesに停車中のSTB。奥がInnsbruck方向

ヨーロッパの風景ですので低床車の存在もどんな景色にマッチする、と言いたいところですが、アルプスの丘の上にはもう少し鉄道線らしい車両の方が似合うような気がします。好き好きですね。車内で出発を待ちます。

Fulpmesを出発すると大きなS字カーブで高度を上げますが、その後は地形に忠実に、沿線の街でこまめに停車しながら谷を下っていきます。駅ごとに徐々に乗客も増えてきました。

最後は一気に坂を下ってInnsbruck市街地の高さまでおりていきます。Innsbruck Stubaitalbahnhofからは市電に乗り入れて、終点のInnsbruck Hauptbahnhofに至ります。

Innsbruck Hauptbahnhof

Innsbruck HauptbahnhofはSTBの終点(起点)なのですが、市内はラケットループ状の路線となっており、進行方向を変えずにそのままFulpmesへ戻っていきます。8分ほどの停車中に少し降りて写真を撮った後は、すぐに列車に戻りました。これを逃すと1時間後になってしまいます。

STB専用ホーム

往復それぞれ約1時間ほどの長い旅です。Fulpmesに戻ったのは16:50でした。

市内系統

翌日、午前の早い時間にInnsbruck空港へ向かって一旦レンタカーを返却、Londonへ帰国する便まで時間があったので空港バスで市内に戻りました。街を歩きながら市内を走る路面電車を眺めます。と言っても、STBも市内系統も同じ車両が使われていますので、見た目の違いはなさそうです(STBで運用可能な車両には無線装備があるそうで、どこかに外観上の違いがあるのかも知れません)。

1系統 Innsbruck Maria-Theresien-Straße付近
2系統 Innsbruck Museumstraße付近
5系統 Innsbruck Hauptbahnhof

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