Doverを走るclass395 Javelin

United Kingdom

日本の日立製作所が2009年からイギリス鉄道に投入していることで有名なclass395、一度乗ってみたかったのですが、Romney, Hythe and Dymcharch Railwayを訪問した翌日の2022.03.06に乗ってみることにしました。

Ashford International

Folkestone近くの宿を朝に出て、M20をLondon方向に少し戻りAshford International駅に向かいます。駅前に広い駐車場があったので、そこに車を置きました。Ashfordにはclass395のメンテナンス工場があり、駐車場からもその姿を見ることができます。

Hitachiのメンテナンス工場

class395が走るのは、London St. PacrasからのHS1という高速路線で、このAshford Internationalでユーロトンネルに向かうHS1から分岐し、Dover周辺のローカル路線に直通していきます。今日はLondon St. Pancrasに向かうのではなく、10:15発のDover Priory行きに乗ることにします。Dover Prioryはユーロトンネルができる前にはドーバー海峡フェリーへの乗換口だったようです。

Doverへ向かう

Dover Priory行きは6番線からの出発ですが、5番線にはLondon St. Pancras行きのclass395が入線していました。先にホームに停まっているのはLondon方に増結する6両で、Dover方面からやってきた6両と連結して12連でLondon St. Pancrasに向かうことになります。”Javelin”や”highspeed”のロゴが格好よく誇らしげです。

増結作業を見る前に6番線にDover Priory行きがやってきたので、乗り込みます。HS1という高速路線を225km/hで走行する車両ですが、ドア部にデッキのない開放的な車内は、普段使いの快速列車のような印象です。

デッキのない車内

Folkestoneへ続くHS1を左手に見ながら、Ashford Internationalを出発しました。ここからは在来線で、電化方式も架空線の交流25kVから第三軌条の直流750Vに変わります。

Ashfordを出た後もFolkestoneまではHS1に並走して走ります。もとは在来線だったこちらに並行するような形でHS1が建設されたといったほうが正しいのかもしれません。また、完全に分離しているということでもなく、貨物列車はユーロトンネルをイギリス側に抜けたあとにそのままHS1に直通するのではなく、途中にある貨物駅”Dollands Moor Yard”でこちら側の在来線に合流するような配線となっています。

Dollands Moor Yardを過ぎると線路はHS1から離れ、Folkestoneの街中へと入っていきます。

高架橋からの眺め

しばらくするとドーバー海峡の海岸線の近くを走るようになります。遠くにフランスの陸地、ヨーロッパ大陸を望むことができました。個人的な話で恐縮ですが、2022.03時点でイギリスで在留を証明するBRPカードを免許書き換えのためにDVLA(運転免許庁)に預けており、イギリス国外から戻るときに在留証を持たない状態での入国審査となってしまうため、万が一のためにイギリス国外旅行を控えていました。2021.09にイギリスに住み始めてから半年、ようやく他の国の姿を見ることができ、感無量でした。

Dover Priory

最後に海に背を向けて内陸に頭を突っ込むような形で、列車はDover Prioryに到着しました。前後をトンネルに挟まれた谷間にホームがあります。Ashford Internationalからは約30分の小旅行でしたが、線路はこのまま北上し、SanswichやRamsgateに続きます。

列車の終点のDover Priory

折角やってきたDoverですが、今日中に自宅のあるOxfordまで車で帰らなければならないので、そのままトンボ帰りします。Ashfordに戻る列車をホームで待っていると、事業用車がやってきました。第三軌条の摺動面に塗油する車両でしょうか。

帰りの列車はclass375でした。

class375 丸目6灯の前期型

London St. Pancras

class395では未乗だったLondon St. Pancras側の区間ですが、約1年後の2023.04.05に仕事でStratfordに行く機会があり、1駅だけclass395に乗車してみました。

頭端式ホームに2本のclass395が並んでいます

この日はSandwich行きに乗ってStratford Internationalに向かいました。一駅とはいえ、途中かなりのスピードで走ります。7分で掘割式のStratford Internationalに到着、早々にホームに降りてSandwichまでの長旅を続けるclass395を見送りました。

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