同僚の結婚式に参加するため、2022.06.17-20にかけてトルコのIzmirを訪問しました。私にとって初めてのIzmirとなります。Izmirには路面電車が2路線(下の路線図で緑)、地下鉄が1路線(赤)、郊外電車が2路線(青)、そのほかに長距離サービスの鉄道が走っており、なかなかに充実しています。結婚式の空き時間に市内観光もかねてこれらの列車に乗車してみました。(以前にトルコ旅行をしたときは、地方で飛び込みで知らない人の結婚式に参加したことがあり、なにかとそのような縁がある国です)

路面電車
街の北部のAlaybey~Ataşehirを結ぶT1、中心部のFahrettin Altay~Halkapınarを結ぶT2の2系統があり、両者はつながっておらずそれぞれ独立した路線となっています。今回はT2に乗る機会がありました。まずは地下鉄でHalkapınarに行き、地下鉄駅から少し離れた路面電車駅まで歩いて向かいます。2018年に開業したばかりとあって線路も駅も新しく、走っているのも低床車です。歩いているとHalkapınar行きが追い抜いていきました。



Halkapınar駅です。路面電車の車庫、地下鉄の車庫も駅に併設されており、運行上の拠点といった感じです。

まずは路線の約半分、Konak İskeleで下車します。ホームでは猫が昼寝をしていました。気温が高いからか、Izmirの街のあちこちで犬と猫が横たわって昼寝をしている光景を目にしました。

一旦街なかに戻り、結婚式のご祝儀用に金貨を準備しました。トルコでは金貨を贈るのが習わしだそうです。結婚式場がT2の終点、Fahrettin Altayの近くだったので、残りの路線を楽しみました。T2の東側は海岸沿いを走る区間が続き、乗るだけでいい景色を楽しむことができます。

終点のFahrettin Altayです。何もないところで突如終わるような感じですが、地下鉄との連絡駅となっています。


地下鉄
ホテルが地下鉄のÇankaya駅の近くだったので、街なかの移動に少しだけ地下鉄を使ってみました。まずはÇankaya駅のホームです。地上がまぶしいほどの快晴なのに対し、地下駅は薄暗い感じです。


この記事とは順番が前後しますが、路面電車に乗るべくHalkapınarへ向かいます。途中、地下から高架に上がったあとのHilal駅が面白そうだったので、途中下車してみました(改札外には出ていません)。

高架の地下鉄駅の下には、並行して長距離路線/郊外電車の鉄道の線路が通っています。もともと地上の鉄道敷きがあったところを利用して、後から高架の地下鉄を建設したのかもしれません。



Halkapınarまで地上の路線と高架の地下鉄は並行しており、乗換駅であるHalkapınarでは地下鉄も地上に降りてホームが隣り合った配置となっています。


郊外電車のホームにも降りてみました。

駅からは地下鉄の車庫も見えます。改めてみると地下鉄の車両はかなり小さく、日本でいうと新交通システムのサイズ感ですね。


郊外電車とHilalの平面交差
地下鉄が高架を通るHilalでは、郊外電車と長距離路線の平面交差(いわゆるダイヤモンドクロス)を地上で見ることができます。
北東から南西に向かうのが長距離路線、南東から北西に向かうのが郊外電車です。南東から来た郊外電車はこの先にあるAlsancakが行き止まりで、Alsancakから折り返すようにHilalの平面交差を短絡して長距離路線に合流し、北東に向かうようです。

郊外電車側がホームのない中線も含めた3線、長距離路線側が通常の複線となっています。前述のように上には地下鉄の高架が通っており、賑やかな光景を見ることができました。


このあと郊外電車でイズミール空港へ向かい、空港でレンタカーを借りて観光をしてから再び郊外電車で戻ってきました。Hilalの平面交差を越えて、行き止まりのAlsancakで降ります。




夕食を食べてから歩いてホテルに戻る途中、Alsancakの駅の横に蒸気機関車の保存車両を見つけました。ドイツ製の600mmナローなのですね。昔はIzmirのどこを走っていたのか気になります。



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