Rendsburgでキール運河を跨ぐ吊り下げ船

Germany

2022.05.01、島軌道を巡って一泊したDagebüllから、ナローのSLで有名なMolliに乗るべくBad Doberanへ向かう途中、ただ移動するだけではつまらないのと、レンタカー移動で自由が利くのでRendsburgの高架橋に立ち寄ってみました。ユトランド半島の付け根に近いRendsburgの街には北海とバルト海を結ぶキール運河が東西方向に通過しており、運河を越えて渡る鉄道橋がRendsburg高架橋です。航行する大型船の支障にならない高さで渡る必要から、高架橋は水面上42mのクリアランスを取ることができる高さにあり、その高さまで登るために北側ではループ線、南側では巨大な築堤で距離を稼ぐ構造になっています。線路上を列車で通過したことはあったのですが、遠くまで視界が開けていて雄大な景色だったことを覚えています。

Rendsburg高架橋に到着

そんな高架橋を下から見上げてみるために、南側にある駐車場に車を停めました。

ちょうど、1両だけのディーゼルカーが橋を渡っていくところでした。

吊り下げ船を見つける

橋の下に白い船のようなものが見えることに気づきました。上部の橋げたとはワイヤでつながっており、船自体は水面には接していないようです。

ここに来るまで全く存在を知らなかったのですが、これはSchwebefähre (suspension ferry)と呼ばれるもので、運河で分断された南北の街を行き来するための交通手段だそうです。日本語だと「吊り下げ船」とでも呼べばいいのでしょうか? 船のような見た目なのは、運河を航行する一般的な船舶と共通の保安システムを利用しているからかも知れません。しばらく眺めていると、吊り下げ船は向こう岸へ行ってしまいました。そして、向こう岸から人や自転車、クルマを乗せて戻ってきました。

船自体に動力があるわけではなく、上部の橋梁部分を走行する駆動部分が動くことで吊り下げ船もつられて動くようです。ドイツにおいて、ぶら下がって動く交通手段は懸垂式モノレールだけではないのですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました