Wienの近郊を走る私鉄 ウィーン地方鉄道

Austria

オーストリアの首都ウィーンには非常に発達した路面電車網がありますが、路面電車と線路を一部共用する形で、中心部のオペラ座付近から南に約30km離れたバーデンまでを結ぶウィーン地方鉄道(Wiener Lokalbahnen : WLB)という私鉄が走っています。私も以前から興味があって模型で車両やモジュールを製作したのですが、実際に乗車したことがありませんでした。

TW400形製作記

TW100形製作記

Atw01製作記

ウォルフガングガッセモジュールと、TW100,TW400
いずれもプラ板からのフルスクラッチです

私のイギリス赴任中に妻がウィーンに来る用事があり、それに合わせて私もウィーンを訪問してWLBに乗ってみることにしました。

© Bwag, Wiener Lokalbahn.png, licensed under CC BY-SA 3.0

Oper

2023.06.24、WLBのウィーン側の始発駅であるOperにやってきました。オペラ座の近くにあり、リングを走るトラムとも隣接しているので非常に分かりやすい位置かと思います。

WLB専用ホームからは、ちょうど区間運転のWien Neudorf行きが発車したところでした。新型車のTW500です。

切符を購入している間に、次のBaden Josefsplatz行きが入線してきます。またもTW500で、重連でやってきました。ラケットループ状の配線の駅なので、列車は入線してきた方向のまま出発することになります。

TW500は今年から営業運転が開始され、高床のTW100の置き換えが始まっています。木目調の椅子が落ち着いた雰囲気の車内は、新車ということもあってとてもきれいな状態に整備されています。私は後部に連結された車両の運転台近くに陣取りました。

Baden Josefsplatzへ

Operを出ると、しばらくは路面電車との共用区間を走っていきます。LaurenzgasseからEichenstraßeまでは専用軌道の地下区間で、地上の線路がそのまま地下に持ち込まれたような直角分岐も随所にあり、見ごたえがあります。再び地上に戻ると、昔は車庫のあるWolfganggasseへのWLB単独区間があったのですが、再開発で駅ごと消滅してしまい、いまは別ルートでMeidlingへと向かいます。車庫の建物は保存されてフードコートになっており、後日訪問したので別途ご紹介したいと思います。

Meidlingを出て国鉄線の上を渡ったSchedifkaplatzからは、いよいよWLBの路線となって専用軌道を進んでいきます。TW400の原型となった車両が走る地下鉄U6との並走区間には渡り線があったりします。

Inzersdorfには工場があります。ケルンの路面電車K5000形が開発されたときにWLBの線路上で走行試験を実施しており、当時Inzersdorfの工場内で撮影された写真をネット上で見ることができます。駅の南側にはWolfgangasseの代わりに新設された車庫が線路沿いに広がっています。さらに進むと大型のショッピングモールが立ち並ぶ地域となり、区間運転の終点となるWiener Neudorfに到着します。

Guntramsdorf付近で一部併用軌道を挟みながら、基本的には専用軌道で南下を続けます。Baden Landesklinikumで方角を西に変え、複線の専用軌道から単線の併用軌道へと趣を変えて、Badenの街なかに入っていきます。Baden Viaduktで国鉄線の下をくぐり、そこから一駅で終点のBaden Josefsplatzに到着です。

Baden Josefsplatz

Operがラケットループだったのに対し、Baden Josefsplatzは純粋に行き止まりのホームを持ちます。WLBの車両は1往復するたびに運転台の向きを変えながら走っていることになります。

ぐるりと回りながら、真新しいTW500の写真を撮ってみます。いつか模型で作りたくなるかもしれません。目じりがキュッと上がった感じは日本ヨーロッパ問わず、最近のはやりでしょうか。

それにしても、TW500の第一陣である18両が一挙に投入された現在(訪問時)、以前の主力だったTW100やTW400の姿は数えるほどしか見かけませんでした。Operを出発して2本後にすれ違ったのがTW100+TW400の重連だったので、このあと狙ってみたいと思います。

Leesdorf

1本後のTW500重連に乗車し、Badenの街なかを出て専用軌道に戻るところのBaden Landesklinikumで下車しました。線路沿いを一駅、Leesdorfまで戻ります。Leesdorfには車庫があって、WLBの保存車が保存されているそうです。Leesdorfの車庫が見えてきました。こちらは裏側です。

建物の脇をあるいて車庫の表側を見てみます。扉は全て閉じられ、保存車がいるはずの中の様子をうかがうことはできません。

庫内からの線路がきれいに合流して、本線につながっています。

Operからの列車がやってきました。先頭はTW500第一陣の518ですので、おそらく全車が運用開始したことがうかがえます。

しばらくすると、BadenのほうからTW100+TW400の重連がやってきました。異形式併結ですが、多くの列車に低床車であるTW400の乗車機会を与えるため、意図的に異形式同士にしているようです。

急いで信号を渡り、Leesdorfに停車中のTW400に乗り込みました。この列車でWienまで戻ります。

Meidling駅に隣接するSchedifkaplatzで下車しました。乗車時には撮影できなかった連結面の写真を撮影しました。

時間の都合もあって、従来型のTW100やTW400に乗車できたのはこの列車だけでした。次にやってきた列車もTW500でした。

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