模型化の方針
造形方法
最近の模型作りと同様に、3Dプリンタを使って車体を造形したいと思います。外注ではなく手持ちの光造形式3Dプリンタ、Mars 4 Ultraを使用し、車体は一体成型とします。塗装のことを考えると屋根上機器は別パーツとして塗装後に組み立てるのがベターなのですが、光造形式では下側の面がきれいに出ないことが多く、私のスキルではヒューズボックスや避雷器といった細かいパーツをきれいに造形することができないため、割り切って一体にします。
動力、下回り
典型的な箱型車体ですので、深く考えずに路面電車用の鉄コレ動力を使う方針とします。鉄コレ動力は幅狭で小径車輪なので腰も低く、走りも十分なので、路面電車づくりにはとても重宝します。実車の台車中心間距離が6700mm、1/150換算で44.7mmですので、43.8mmに調整可能なTM-TR04を使うのがよさそうです。(ちなみに完成後に動力を車体にはめたところ、床下スペーサーはLがピッタリのサイズでした)
車体寸法
幸いなことに、実車の図面は東京都交通局から公式に情報公開されているため、それを参考に作図することにします。親切にも、1次車、2次車、3次車ごとに図面がありました(2次車と3次車の寸法の違いも、この図面を見て初めて知りました)。車体幅は2200mm、1/150換算で14.7mmです。鉄コレ動力TM-TR04の幅が13.3mmですので、側板は0.7mm厚を確保でき、ちょうどいい感じです。人によっては0.7mm厚だと薄いと感じるかも知れませんが、このあとt1.0のアクリル板を切削してはめ込み窓を作ることを考えると、はめ込み深さが0.5~0.7mm程度だとすっきり収まります。
製図
いろいろなバリエーションをもつ8500形のうち、3種類をプロトタイプとして選びました。

まずは2次車の更新車です。屋根上のフィルタリアクトルが機器カバーから飛び出している様子を再現しました。台車はFS91Aでなく、広電800形のFS88を仮にあてがっています。パンタは鉄コレの都電8900形が交換部品にPT-7113-Dを指定しているため、それに合わせてPT-7113-Dが取り付けられるようにパンタ台に取付穴をあけました。4つのパンタ台の位置が実車よりも広がった位置になってしまうのですが、仕方ありません。

3次車の未更新車です。いわゆる原型ということになるかと思います。パンタは以前に作った軽快電車用ZパンタのPT110が取り付けられるようにしました。パンタ台もこの位置が正規に近いように思います。

3次車の更新車です。屋根カバーと床下機器カバーが外された、現在の状態としました。パンタは2次車更新車と同じくTOMIXのPT-7113-Dです。屋根上機器ですが、先に2次車更新車のようにカバーが付いたデータがあって、それをベースにカバーが外れた状態としました。すなわち、カバーがあっても見えていた屋上機器の上面はそのまま、側面だけデータを作り足した状態です。
3種類を通して、運転台右側の開閉窓を再現し忘れたほか、正面左右の細い窓上部はガラスではなく黒い塗装なので、そこまでボディで表現した方がよかった、というのが反省点です。


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