模型化の方針
造形方法
最近のやり方と同様に、3DCADで製図して3Dプリンタで造形します。最初にKT4Dを模型化した時点(2019~2020年)には自宅に3Dプリンタを所有していなかったため、出力業者(DMM.make 3dでアクリル(Ultra Mode))に外注した場合の話となります。
動力、下回り
KT4Dは2車体連接で、各車体のほぼ中央にボギー台車を持っています。連接部には台車はありません。数値入りの図面(3面図)はネットで比較的容易に見つけることができました。この構造で使えそうなNゲージ動力として、鉄コレのTM-LRT01が思い浮かびます。
TM-LRT01の軸距は12mm、(2車体の)台車中心間距離は61mmです。一方、KT4D実車の軸距は1900mm、台車中心間距離は8900mmで、1/150に換算するとそれぞれ12.7mm、59.3mmとなって、意外と使えそうな寸法感です。もともとTM-LRT01は鉄コレ富山ライトレール用の動力であり、富山ライトレールがドイツのブレーメン形の系譜なので、寸法感が合うのは当然なのかも知れません(KT4とブレーメン形に直接の関係はないと思いますが)。TM-LRT01の車輪径は、同じく路面電車用動力のTM-TR系統の4.2mmに比べて5.6mmと大きくなっています。KT4D実車の車輪径が700mm、1/150換算で4.7mmなので少し大きくなってしまいますが、そもそもほとんど首振りをしない台車ということもあり、見た目を我慢すれば支障はなさそうです。
車体寸法
KT4Dの車体幅は2180mmで、1/150に換算すると14.5mmです。TM-LRT01の動力ユニット幅が最大で13.7mmなので車体幅以内には収まりそうですが、側板をかなり薄肉にしなければならなそうです。KT4Dの魅力のひとつがスリムな車体幅ですので、なんとか再現したいところです。
また、2車体の台車中心感距離は、TM-LRT01を使用すると前項で書いたように実物換算より1.7mm長くなります。車体長をデフォルメするか連結面間を広げるか、いくつか方法がありそうですが、車体自体を実車通りにしたかったので連結面間を広げることにしました。
連結器
実車の先頭部と後部には、重連、三重連で運転するためのシャルフェンベルク連結器が設置されています。Gothaでも重連運転が行なわれていますので、連結可能な形で模型化したいところです。しかし、知る限りでは連結可能なシャルフェンベルク連結器はNゲージでは模型化されていません。
代替手段として廻り子式のTNカプラーを使うことにしました。TNカプラーのうち新幹線用のものは突起が円錐状のためシャルフェンベルク連結器に見た目が似ており、電連も上側のため好都合です。新幹線用TNカプラーも形式によって違いがあるはずで、また生産の都合によって入手性も変わってきそうですが、今回はE6系用が装着できるように設計しました。(→あとで気づいたのですが、KATOのET425用を使う手もありました。形状により厳密さを求めるなら、KATOのET425用という手もありそうです)
製図
DesignSpark Mechanicalで製図しました。モデリングには特筆することはありませんので、完成形を載せておきます。

まずは、GothaのKT4Dとして比較的標準的な形態の313, 314です。

次にKT4Dのままチョッパ化改造されていない307, 308です。両車ともB車の屋根上に抵抗器箱が載っているほか、308は側ドア窓が大型なことが特徴で、Erfurt塗装で仕上げることになります。

最後に、両運化改造された316です。大型のマーカーランプも再現しました。


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